ロボットの出荷台数や販売額・単価の増減について

 

新年、あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

 

自身が今ロボットAIの会社に勤務しているため、ロボット業界の動向を分析しようと思います。

主な情報源は以下の二つ。

1. 日本ロボット工業会https://www.jara.jp/

2. International Federation of Robotics ( https://ifr.org/ )

 

日本ロボット工業会のデータは、統計ページ(https://www.jara.jp/data/yearly.html)に公開されている情報を再整理。

調査対象は、統計調査の依頼をかけた特定企業(主に日系企業)であるとのこと。

出荷台数と販売金額をFig.1, Fig.2に記載する。

どちらも1991年以降上昇トレンドにあり。2008年に急激に下がっているのはリーマンショック

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Fig.1 出荷台数(マニピュレータ・ロボット)

 

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Fig.2 売り上げ金額(マニピュレータ・ロボット)

 

Fig.2の売り上げ金額をFig.1の台数で割り算し、1台あたりの販売金額を算出したものがFig.3になる。1991年当時は約700万円/台であったが、2018年には約400万円/台まで減少。

普及に伴って、値下がりしているのが見て取れる。ロボットを作って販売するだけでは、確かに商売にならない。

 

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Fig.3 1台あたりの金額(マニピュレータ・ロボット)

出典: 

https://www.jara.jp/data/dl/yeartable.pdf

 

2のIFRのデータを元に出荷台数をまとめたものが、Fig.4になる。

こちらは産業用だけではなく、サービスロボットも調査範囲。

1の日本ロボット工業会よりも調査範囲が広い。

 

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Fig. 4 ロボット出荷台数(産業用、サービス)

世界的に見ても、出荷台数が増えているのが見て取れる。

 

出典:

産業用ロボット

https://ifr.org/downloads/press2018/Executive%20Summary%20WR%202019%20Industrial%20Robots.pdf

サービスロボット

https://ifr.org/downloads/press2018/Executive_Summary_WR_Service_Robots_2019.pdf