【核融合炉】JT-60SA

管理人が興味を持っている核融合炉について紹介していく。

本投稿が第一弾。

 

1.名称由来

 JT-60SAとは、日本の茨城県那珂市にある那珂核融合研究所に設置されている核融合炉。

名前の由来は

JT

 ->”JAERI Tokamak”、名付けた当時の「日本原子力研究所」の「トカマク装置」という意味合いです。

60

->一方の「60」は、本装置の運用開始が昭和60年だから…と思われる方も多いようですが、実はそうではなく、建設計画当初におけるプラズマ体積、約“60”m3からとっています。

SA

->Super Advanced。超電導コイルなど最新技術を導入してアップグレードしたから。

出典:https://www.jaea.go.jp/14/back/no110.html

となります。

  

2.概要

令和2年後半から運転開始の予定。

プラズマ閉じ込め方式は、最も一般的なトカマク型。

原型炉(定常発電、経済性を示す)に向けて、ITERを補完、サポートする位置付けのリアクター。

 

 

JT-60SA装置図

 Fig.JT-60SA 装置外形図

 

3.主要諸元

Table.主要諸元

プラズマ電流 Ip 5.5MA
トロイダル磁場 Bt 2.25T
大半径 Rp 2.97m
小半径 ap 1.18m
非円形度 κx 1.93
三角度 δx 0.5
表面安全係数 q95 3
プラズマ体積 Vp 133m3
フラットトップ時間 100s
加熱・電流駆動パワー 41MW
  垂直入射 NBI   16MW
  接線入射 NBI   8MW
  負イオン源NBI   10MW
  電子サイクロトロン   7MW
プラズマ対向機器熱負荷 15MW/m2

 

出典:量子科学技術研究機構(QST) 公式 HP

https://www.qst.go.jp/site/jt60/5150.html

 

4.ポイント

2020年5月現在で、日本最大のトカマク型核融合炉。

那珂核融合研究所まで行くと、見学ツアーの一環で見学ができる。

核融合に興味があったら、一度ぜひ見ていただきたい。